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VOL.5
NEW スーツケース茶室「禅庵」
​世界を飛び廻る茶室とは・・

2024 / 10 / 13

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スーツケース茶室「禅庵ZEN-An」は、ものづくり匠の技の祭典2017で初めて発表しました。
前年の2016年にものづくり匠の技の祭典がスタートして、その会場の中心に日本の匠の技を世界に発信できる茶室をとの東京都からの依頼で組立茶室「匠創庵」(八畳広間+二畳台目小間+二畳水屋)が完成しました。
4人で4時間で本格的な茶室が組立できますので大変な評価をいただきました。
ただ海外に持っていくとなると経費がかかりそう簡単なには移動できないのが課題でした。
そこでもっと簡単にもっと気楽に海外に持ち運べる茶室として、旅するならスーツケースに入れて持ち歩けたらとの発想で「禅庵」は誕生した訳です。

ニューヨークで頂いた最高の評価

発表後さっそくにニューヨークストニーブルック大学の「Tea of the Way」のイベントに出展してほしいとのオファーがあり、海外で初めての禅庵パフォーマンスを披露しました。
禅庵は、名前の由来でもあるお線香一本燃え尽きる間に一人で15分で組立が完了します。
その昔お線香を時間の目安にして1本約15分で座禅を組んでいたことから、組立自体が禅の世界観であるとのイメージです。
その後、11月に行ったニューヨークセントラルパークでの茶会が話題となり、2018年5月に国連本部のイベント「Pease is ・・・」よりお声がけいただき国連エントランスホールにて禅庵茶会となりました。
これがさらに話題となり、その後パリエッフェル塔、サウジアラビアのリアド、中国、台湾等々世界各国を巡ってまりました。
国連本部の茶会をご覧いただいたアメリカのニューアーク博物館のキュレーターからは永久保存として購入収蔵もいただきました。

コロナ禍と、それでも変わらぬ「禅」への世界からの関心

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ますます世界を飛び回ろうとしていた矢先にコロナとなり3年間は海外にでることができませんでした。

しかしやっとコロナも落ち着き2023年になり、アメリカのテキサス州ヒューストン美術館での禅画の展覧会にて久しぶりの禅庵パフォーマンスをご覧いただき、世界の方々の禅や茶道に対する関心の高さを改めて肌で感じてきました。

進化する「禅庵」という新たな文化発信の形

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禅庵の一作目はグローブトロッターのスーツケース、二作目はリモアのスーツケースに入るようにし、どのスーツケースでも持ち歩けるようにしました。
ただ海外へ持ち運びの一番の課題は重量です。
簡単に持ち歩けると言いながら一作目は35キロ、二作目でも30キロを超えておりましたので、一人での移動は結構大変でした。
 

そこで今回この課題を解決するために、部材の形状、ホゾ組の形状等全面的に改良しました。
これには、メインフレーム製作の指物師益田太祐氏の伝統に裏打ちされた匠の技が、あればこその改良でした。
まず部材の形状を真四角から幅詰め縦長にし、ホゾ形状をさらに強度のでるようにしました。
一見すると組み合わさるのかと不安に思うほど複雑ですが、美しいという言葉がぴったりな「機能美」のホゾとなりました。

簾壁は田中耕太郎氏、和紙壁は前川治氏、畳は小曽根涼一氏と江戸職人を代表する匠の方々に製作いただき新作禅庵は完成しました。今回の改良で約10キロの減量に成功です。
 

これからも禅庵はますます世界を飛び回り日本の匠の技、茶道を通じて伝統文化を発信して参ります。その先には、匠の方々にグレードの高い、誇りの持てる、次世代へ繋がる仕事が舞い込むことを切に願っております。

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オリーブ

イタリア半島のつま先部分のコパネッロ岬。

ここで、農薬や肥料を一切使わず自然のままにオリーブを育てる農園を、ガッティ家の皆さんが運営されています。この希少なガッティ家の早摘みオリーブを低温で搾った、希少なオリーブオイルをご紹介しています。

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千葉県北部から茨木県南部にかけて、霞ケ浦と利根川の豊富な水の恵みを古来よりうける「北総」地域。

江戸時代から米作りが盛んな地域で、古くは利根川経由で江戸にお米を供給しています。

​この地域の休耕田を再開墾し、美味しいお米・水田の再生に取り組んでいます。

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北総地域で育つ美味しいお米は、地域に多くの富をもたらしました。地域の米作農家の家屋は、建築視点からも非常に高い価値があります。

​残念ながら、北総地域も人口流出・高齢化が進み、結果これらの価値の高い建築物も荒廃が進んでいます。

​建築家としての知見・ノウハウでこれらの古民家を再生し、宿泊施設として提供しています。

椿邦司のサイドプロジェクト

SIDE PROJECT

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