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お茶室の建築・設計・デザイン
茶室『華久庵』
東京都港区
ご自宅の離れとして独立型のお茶室を設計。
三畳台目の小間の前室には眺めの良い腰掛けがあり、障子を開け一体として茶事を行うことができる。
奥には広くゆったりと使える水屋があり、仕切りの唐紙襖と太鼓襖を外し水屋の流し前に移動することで約7畳(京間)程の部屋ができる。これは茶事以外でも使える空間にするための工夫である。
材料や施工方法もこだわり、木場に行き選んだ銘木を大工が一本一本丁寧に手で刻む昔ながらのやり方と基礎や構造はしっかりしたものにするための現代の工法をうまくかけあわせた。
外観は地盤を他より高く設定し、丘の上に建つ茶室をイメージした。庭師と何度も打ち合わせを行い、元々ある石や樹木を使いご自宅や茶室と馴染み、歴史のやストーリーのある空間となった。
組立茶室・移動茶室
禅庵 ZEN-An
スーツケース茶室
一服の茶を点てる為にしつらいを施し、一人の為に、一度きりの茶会を開く。
その時、その場所、その人との出会いを重んじる心から、整え、もてなし、茶を点てる。
この心構えにおいては、従来の施工型茶室と組立茶室、双方に違いはありませんが、ZEN-An 禅庵は、一期一会の精神を、感覚的ではなく、視覚的に印象付けることが出来ます。
侘び寂び、趣き情緒等を理解する日本人であれば、感覚的であっても通じるものはあれど、 外国の人には正しく伝わりづらいもの。 視覚に直接訴えかける佇まい、形式であれば、一期一会の茶会、その精神に触れることができます。
施工型とは違い、組立式は茶会の終わりとともに解体、それこそ跡形もなく、儚くも姿を消します。 まさに、出会いの機会はその日その時、一度きり。同じ出会いは二度と無いということを、容易に予見させます。
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